トラブルのリカバリー

背景・問題

Eビザで長期間米国に滞在していた駐在員が、Eビザの有効期限が滞在許可の期限と異なることを忘れ、滞在期限を越えて5か月間、アメリカに不法に滞在していたことが判明しました。

解決の方法

不法滞在は犯罪ですので、できるだけ早くアメリカを出国し、まずは違法状態を解消する必要があります。

ビザの再申請が必要になります。サポートレターには、通常の申請で求められる情報の他、不法滞在に至った経緯、意図的ではなかったが自身の不注意でおきたことであることの謝罪と反省、再度同様の過ちを犯さないよう注意することを記載し、無事Eビザの再申請は許可されました。

ポイント

不法滞在はその期間によって3年、または10年間の米国入国禁止にもなります。滞在期限の重要性とその期日を常に認識する必要があります。

Eビザの場合、主たる申請者は本社への出張など、再入国の際に滞在期限が更新される可能性がありますが、家族は2年以上アメリカから出国しないことは少なくありません。注意が必要です。

意図しない過失はある程度止むをえないものと判断されます。犯罪歴、入国拒否の経験などがあった場合も、まず事実を正確に記載し、ポリスレポートなどの必要書類をきちんとそろえ、二度と同じ過ちを犯さないことを誓うことにより、ビザが発給され、米国への入国が認められる可能性があります。