米国ビザなしでの入国のリスク
就労目的であるにも関わらず、「短期間だから」「ビザが間に合わないから」という理由でビザなしで渡米するケースがあります。
確かによほど頻繁に渡米しているか、または過去に米国ビザなしでの複数回の長期滞在がなければ、"商用"としての入国を疑われることはまずありません。
しかしながら、これは虚偽の申請であり、判明した場合のペナルティは大変大きなものとなります。
米国ビザなしで入国拒否を受けた場合、悪意の有無に関わらず、すぐに日本に帰国しなければならないだけではなく、パスポートとデータベースに入国拒否を受けたという記録が残ります。
この記録があると、観光目的のハワイ旅行であっても米国ビザの取得が必要となり、また米国ビザの取得も難しくなります。
複数名で渡米した場合は、入国拒否は本人だけではなく、すでに入国審査を済ませた同僚に対しても適用されることがあります。
重要なプロジェクトのメンバーが入国を拒否され、一度帰国し、米国ビザを取得してからの入国になったため、工場の生産スケジュールが遅れ、数億円の損害が出たケースもあります。
安易な判断による入国のトラブルは、ビジネスリスクにもなりうるということを認識する必要があります。