米国ビザの有効期限と滞在期限
有効期限と滞在期限の違い
◎米国ビザの有効期限は、
ビザに記された目的でいつまでアメリカに入国できるかを示しています。
◎滞在期限は、
いつまでアメリカに滞在できるかを示しています。
決定機関
◎米国ビザの有効期限は、
ビザの発行権限を有する国務省(Department of State)によって決定されます。実際に決定するのは在外公館である米国大使館・領事館の領事です。
◎一方滞在期限は、
国土安全保障省(US Department of Homeland Security)の下にある移民局(USCIS: US Citizenship & Immigration Service)に決定権があります。また、空港で入国審査を行う入国審査官は、同じく国土安全保障省の国境警備局(CBP: Customs & Border Protection)に所属しています。
米国ビザの有効期限と滞在期限
米国ビザの有効期限が過ぎていても、滞在許可が有効であれば合法的に滞在することが可能です。
ただし、一度出国すると滞在許可はキャンセルされます。また、再入国するためには有効なビザが必要になります。
滞在期限は入国時に入国審査官によって付与れます。2013 年4 月30 日からI-94 の自動化が始まり、陸路での入国、難民や亡命者などの一部のケースを除き、I-94 がパスポートに貼り付けられなくなりました。その代わりパスポートにスタンプが押され、滞在ステータスと滞在期限が記入されます。ビザウェーバープログラムでの滞在の場合は、WB:Waiver for Business、またはWT:Waiver for Tourism と書かれます。
税関国境警備局のサイトからもI-94 を確認することができます。パスポートの記載が間違っていることもありますので、念のため確認することをお勧めします。ミスに気がついた場合は空港の近くの税関国境警備局などで訂正の手続きを取ります。この際郵送による訂正の依頼は受けつけられていません。
付与される滞在期限はビザ種別によって異なり、ビザ種別によって定められる期間とパスポートの有効期間のどちらか短い方まで滞在許可が与えられます。またパスポートの有効期間が十分であっても入国審査官の判断によって、本来許可される期間よりも短くなることもあります。
陸路での入国や難民、亡命者などの一部のケースでは、入国審査の際に入国カードがパスポートに貼り付けられ、滞在ステータスと滞在期限が書かれます。ビザありの入国カードは白色(フォーム番号I-94)、ビザなしは緑色(フォーム番号I-94W)です。
入国カードなしで入国した場合、航空会社や船舶会社より提供されるデータに基づき出国記録が入力されます。一方入国カードがパスポートに貼り付けられた場合は出国の際に回収され、税関国境警備局に送られることにより出国記録が入力されます。通常空港のチェックインカウンターもしくは国際線の搭乗ゲートで航空会社のスタッフが回収します。I-94が回収されずに出国した場合は記録上アメリカに滞在したままになり、不法滞在の記録が残る可能性があります。その場合は税関国境警備局に出国した証拠とともに送付します。
◎送付先
アメリカの郵便サービスを使う場合
Coleman Data Solutions
Box 7965
Akron, OH 44306
Attn: NIDPS (I-94)
USA
FedEx またはUPS を使う場合
Coleman Data Solutions
3043 Sanitarium Road, Suite 2
Akron, OH 44312
Attn: NIDPS (I-94)
USA
◎出国の証拠
- アメリカ出国の際の搭乗券(オリジナル)
- パスポートのコピー(出入国記録を含む)
- アメリカ出国後にアメリカ国外で就労していたことを証明する給与明細のコピー
- アメリカ出国後にアメリカ国外で銀行を通して行った取引の記録
- アメリカ出国後にアメリカ国外で就学していたことを証明する書類のコピー
- アメリカ出国後にアメリカ国外で使用したクレジットカードの使用記録